【交流戦レポート】若き力が躍動!オリックス、寺西成騎の初勝利と連携プレーで巨人を圧倒(2025年6月14日)

投稿日:2025年6月14日


🏟 試合概要

  • 日付:2025年6月13日(金)

  • 場所:京セラドーム大阪

  • カード:オリックス・バファローズ vs 読売ジャイアンツ(セ・パ交流戦 第1戦)

  • 試合時間:3時間4分

  • 観客動員数:31,552人


🔢 スコア

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨人 1 0 0 0 0 2 0 0 0 3
オリックス 0 0 5 1 0 0 0 1 × 7

🏆 試合結果と注目選手

✔ 勝利投手:寺西 成騎(オリックス)

2023年ドラフト2位指名で入団した22歳右腕が、記念すべきプロ初登板・初先発での勝利。5回を投げて1失点、3奪三振と堂々たる内容でマウンドを支配。緊張感の中でも、コーナーを丁寧に突く持ち味をしっかりと発揮しました。

「感謝の気持ちを忘れずに、目の前の打者に集中するだけでした。」(寺西インタビューより)

✔ 敗戦投手:赤星 優志(巨人)

今季4勝目を目指したが、3回にオリックス打線につかまり4回途中で降板。課題の立ち上がりが響き、試合を作ることができませんでした。


⚾ 試合展開の詳細

◉ 初回から緊張感ある立ち上がり

巨人は1回表、先頭の丸佳浩が安打で出塁し、坂本勇人の内野ゴロの間に1点を先制。しかし、その後のチャンスを生かせず、以降は寺西の安定した投球の前に沈黙。

◉ 3回裏、オリックスが一挙5得点!

この日のハイライトは、何と言っても3回裏。杉本のタイムリー、頓宮の押し出し四球、そして森友哉の2点タイムリー2ベースで一気に5点を挙げ、試合をひっくり返しました。走者を溜め、四球を選び、甘い球を逃さない「つなぐ野球」が見事にハマった攻撃でした。

◉ 若手・太田椋が復帰即タイムリー

右手首の故障で離脱していた太田椋が、8回裏に今季初ヒット&タイムリーを記録。7番セカンドでスタメン起用に応え、守備でも無難にこなして存在感を見せました。打率は.323に上昇し、シーズン後半戦での定着も期待されます。

◉ 中継ぎ~抑えも安定

5回以降は山田・本田・マチャド・ジェイコブがリレー。特に8回のマチャドは力強い速球で巨人のクリーンアップを封じ、9回は守護神ジェイコブが締めて試合終了。中継ぎ陣の仕上がりも光りました。


🧠 試合の分析

✅ オリックス:若手と主力の融合が実現

・寺西の好投と太田の復帰は、チームにとって今後の大きな戦力強化。
・森、頓宮、杉本といった中軸がしっかり役割を果たし、打線全体の機動力も発揮。
・「個の力よりチームの結束」を掲げる中嶋監督の戦略が体現された試合。

✅ 巨人:主戦力が機能せず

・赤星の制球難が響いた他、打線は坂本・岡本を中心に要所でつながりを欠いた。
・6回に2点を返すも、反撃はそこまで。終盤は完全に沈黙。
・交流戦での戦術見直しが急務。


📊 チーム状況と順位

  • オリックス・バファローズ

    • 交流戦通算成績:5勝5敗(セ・パ3位)

    • パ・リーグ順位:2位タイ

    • 直近の流れ:若手が活性化し、再浮上の兆しあり

  • 読売ジャイアンツ

    • 交流戦通算成績:3勝5敗1分(セ・パ7位)

    • セ・リーグ順位:3位(交流戦期間中の順位低下)

    • 今後の課題:投打のかみ合わせ、特に先発ローテと得点力の改善


🔮 今後の見どころ

  • 6月14日(土)も京セラドームで第2戦。
    オリックスは好調の流れをつなぐ先発布陣を組む予定。巨人は救援陣を整備し、まずは1勝を取り戻したいところ。

  • オリックスの若手起用(太田、茶野、池田)に注目。巨人は岡本や丸の長打力に期待がかかる。


🎙 まとめ

この日のオリックスは、寺西成騎という新星の登場と、中軸打線・ベテランの援護が完璧にかみ合った理想的な試合展開でした。一方で巨人は立ち上がりの乱れが試合全体を難しくし、流れを取り戻すには至りませんでした。

シーズン中盤、各チームが本当の意味での「戦力の幅」を問われる時期。この試合は、その明暗を象徴する1戦だったとも言えるでしょう。次戦での巻き返しに期待が高まります。